人生を支配する法則~最終的には自分に値する得点で終わる

4478930635すべてが奇跡に変わるとき
マーク・フィッシャー 奥野 節子




内容は私にとって非常に心を揺さぶられるものでした。

元のタイトルが”The Golfer & The Millionaire”とあるように、タイトルを諦めたレッスンプロ「ロバート」と、事故をきっかけに知り合う「お金持ち」のお話しを通した成功哲学書といったところでしょうか。
ロバートは過去の失敗から立ち直ることができません。表面上「諦めた」生活を送っていますが、本心からでなくその思いはくすぶっています。やけになり事故を起こしたところをお金持ちに救ってもらいます。
それを機会にロバートはお金持ちから彼自身が持っていた弱い心からも救い出されていくことになります。
この出会いは、あまりに強引で無理がある展開ですが、本書を読み終わってみるとそれが必然であったとどうしても思えてなりません。そんなパワーが本書にはありました。
ただ、私はというと、強い焦燥感におそわれています。
お金持ちが文中で指摘した「うまくいかない言い訳」と「100%の決意」と「心の闇」は私にぴったり当てはまるような気がしてなりません。はっきりと「追い込まれた」実感があります。
ロバートは「心が弱い」だけだったので「お金持ち」にめぐり会うことが出来たのでしょう。もう、それは出会う必然だったのだと思います。
私はその出会う必然にまだまだ到達しそうに無いことを認める自分に強い動揺を感じました。

要約
すべてが奇跡に変わるとき
ISBN4478930635

ロバートには、本当の夢を実現させる勇気と忍耐力がなかった
そのために今、罰を受けている
夢をあきらめた自分と、今のささやかな暮らしを守るために、ロバートはこれから一生、自分自身をきらいながら生きてゆかなければならないのだ。

成功の秘訣は一貫した信念をもつということ
心の奥で、自分ができると信じていない。
自分が大金持ちになれると信じたからといって、実際に大金持ちになれるわけではないが、貧乏に生まれついた人で、いつかかならず成功するという強い信念をもたずに大金持ちになった人はいないということだ
問題は、自分を信じていないか、自分の才能をコントロールすることができないかのどちらかにある。あるいは両方かもしれない
今が私の死ぬべきときなら、どうあがいても死をさけることはできない。しかし、それがまだ先なら心配ない
絶対的に確信している
すばらしい才能をもちながら、途中でだめになった若者をたくさん知っている。その一方で、ほんのわずかな才能でも、自分の能力に強い信念をもって、途方もない夢をかなえてしまった者たちも知っている。その差をとく鍵は、自分が生まれつきもっているものを最大限に生かす方法を知っているかどうかにかかっている
ありあまる才能はときに人生の障害になる
才能は両親から受け取る遺産のようなものだ。
大金を受けついだり、裕福な家に生まれると、現実の社会で成功するために必要な資質をすべて殺してしまうことがよくある
才能も必要だ。しかし、それだけでは十分ではない
学校では、生まれつき才能のある者がたいていかんたんに勝ち進む。しかし、彼がプロになろうと運だめしをするとき、はじめて失敗を経験する
失敗する準備ができていなかったから、どうしていいかわからなくなる。多くの場合、完全に自信をなくしてしまう
自分の才能を有意義に使うことを学んでいなかった
もっと致命的なのは、むずかしい状況におちいったときに、必要な資質を育てようとしていなかった

成功への第1歩
過去に自分が失敗した理由を知ることからはじまる
失敗の原因は、長いあいだ足にささっていたトゲのようなもの
あまりにも昔のことなので、トゲが自分の足のー部になったと思いこんでいる。おそらく、それが生まれながらにもっている欠点だと考えていることだろう。
しかし、長いあいだ君を悩ませていたものが、じっはただのトゲであり、それをぬくことができるとわかったならどうだろう
自分の不幸や失敗の原因について気づくのはすばらしいことだ。気づきは、人生を変えるために必要な最初のステップ

他人を制するものは偉大だ。しかし、自分自身を制するものは、もっと偉大である
中国、老子
そのような人間にとって、不可能なことは何もない。彼は、自分が望むものすべてに成功するだろう。

真実は簡単
偉大なゴルファー達は全員、試合の90%は精神的なものだということを知っている
同じことが人生についても言える。両方とも、ただ心の状態が大切なのだ
自分の心をコントロールする…もしそうなら、自分に確固たる信念をもっているはずだ。
君が自分の心の支配者であるなら、種をまいいるときでさえ、その成功の果実を見ることができるだろう

偉大な戦士は、敵と直面する前にすでに戦いに勝っている

本当の練習
実際のところ、君は半分しか練習していない。半分の練習からは、半分の結果しか生まれない。君が勝つことができないのも当然だろう?
心の鍛錬
もっと真剣に練習をしなかったら、落ち着くことはおろか、自分をコントロールすることなどできるはずがない
重要なのは君の肉体ではなく、心だよ
自分の心をコントロールすることが大切なのだ
心をきたえることが大切
オーガスタの日曜の午後、1アップ(一打リード)でむかえた最終ホールのグリーンで何を感じるかは、実際にそこに行くまで知ることはできない
ゴルフはただのゲームだが、ある状況においては、生きるか死ぬかの問題になり得るということを理解しなければならない
練習すればするほど、私は運がよくなる
その人間の内側にある自己をチャンピオンに変えるからだ。それが、私が本当の情熱、真の練習、つまり、『心の鍛錬』と呼ぶものだ

チャンピオンになるためには、チャンピオンのように考えなくてはならない
同じ才能をもったライバルがいたら、より強い心をもったほうが勝つということを知っている
チャンピオンは常人とはちがう方法で頭を働かせている。彼らはつねに努力し、分析し、自分自身に問いかけている。さらに、ほかの人たちが見のがすような細かい部分にも気をつけている
仕事をなしとげるために、からだと同様に心も使っている

私にはたくさんの金持ちの友人がいる。大富豪も大勢知っている。彼らには二つの共通点がある
成功への情熱と、異常なまでの細部への気配り
成功者は、いつもしきりに学び、向上しようとし、秘密の原則、つまり物事を成功させる隠れた法則を発見しょうと努力している
すでに成功している人たちと積極的に話をする。成功者たちが、彼らに必要な何かを与え、何かを学ぶのを助けてくれると知っている
なれているからといって、何かをあなどることはけっしてない
自分がまちがっていたことをみとめ、新しくはじめることを恐れない
直面する問題は障害ではない。チャンスだ
直面する問題は、彼らの創造力を刺激し、情熱と忍耐をつちかう糧になっている
成功する人は、何をしているときでも、いつも見かけにとらわれずに物を見ているものだ
心をきたえて自分の考えと感情をコントロールする力を身につけること
いつでも自分のせいいっぱいの力をひきだし、うたがいや恐怖をしりぞけることができる
もしそれができたら、ますます勝つことはかんたんになる。ゴルフのゲームを制することなど、自分の心を制することにくらべたらかんたんなことだ

心の闇
心の闇は、練習中にはあまりあらわれない。
しかし、プレッシャーがあるとちがう。恐ろしいほどのうたがいと恐怖がおそってくる。
それをうまく操縦する方法を知らないと、結果は破滅しかない
いちばん飛距離のあるドライブを打った人がかならずしもトーナメントで優勝しない
自分を誰がコントロールしているのか、明らかにすべきだ
もしできないなら、ぜったいに勝てないだろう
スタート直後のただ一発のミスショットで試合全体がめちゃめちゃになってしまうんだ
本当のチャンピオンになりたいなら
そうならないようにする方法を学ばなければならない。
もしできないなら、いつも悪いスタートに影響されて、本当の意味での向上は望めないだろう
偉大なゴルファーは、今、この瞬間に集中する超人的な能力をもっている
たとえ前の瞬間、心の闇におおわれたとしても、今は最高の状態でいられる
ひとつひとつのショットに完壁に集中し、今していることだけに没頭できる
まさにこの瞬間に情熱をそそいでいる。
なぜなら、意味があるのは今この瞬間だけだと知っているからだ。
彼らは未来についても考えない。それを今考えても無駄だからだ。セカンドショット(第二打)の前に、サードショット(第三打)を打つことはできないのだから
過去に何が起きようとも、それは今、なんの意味もない

高くつくまちがいをおかしたことだろう?彼らは目の前のショットに集中せずに、そのトーナメントの重要性などについて考え、動揺してしまうのだ
物事に動じない感覚を身につけなければならない
物事がうまくいっているときは、心をプラスの方向へ向けておくのはかんたんだ。誰にでもそれはできる
むずかしいのは、物事が悪くなっているときに、心を安定させておくことだ
偉大なゴルファーは、物事に動じない。だから、ひとつひとつのショットを感情的にならずに、純粋に情報として評価することができる
恐怖心や猶疑心に影響されると、心の闇をもっと引き入れて、自分の才能を台なしにすることになる
怒りは、心の闇の中でももっとも有害なもの
憎悪は、けっして憎悪を癒すことはない。これは古来の法則である
仏陀
ミスは、ショットを打った人が、自分の潜在能力を全部使わなかったから起こるんだ。
おどろくべきことは、自分の才能をゴルフコースでみがけばみがくほど、人生のすべてにより大きな変化があらわれるということだ。
ひとつの分野を制した人は、全人生が変わるのだ。
彼らは悪い知らせや挫折、失望に対しても、ミスショットと同じように対応する。
不平を言って落ちこむかわりに、動じず完壁なバランスをたもったままでいる。
ミスの原因を分析し、状況を正すために適切な方法をとり、つねに自分ができる最善のことをする。
将来、自分がその褒美を受け取れると確信している
誰かほかの人に支配され、まちがいをおかし、心の闇を引き入れてしまったようなものだ。
司令官は君だ!
心の闇がしのびよったり、強盗のように待ちぶせして、君の自信や心の平和を盗んで逃げようとしているのに気づいたら、『ストップ!』と言う
心の闇は、いつもそっと君のあとをつけている。雇われた殺し屋のように。
彼は、君が死ぬのを望んでいる。破滅するのを望んでいるんだ。
彼は吸血鬼のように、恐怖や涙、そして血によって成長している。
彼は、自分で君を殺すことはできない。彼にそんな力はない。
しかし、君を破滅させるためにはなんでもやるんだ

困難な状況で、いつも二つのことを実践している
問題解決に必要なことはなんでもやってみることだ
自分に対し、『急ぐな、うろたえるな、落ちこむな』 と言い聞かせることだ
不幸せにはいつでもなれる。だからべつに明日に延期してもいいんだ
不幸になるのはもう一日待とう。状況をよくするために時間を使ったほうが賢明だ

人生において本当にコントロールできるものは自分の心だけなんだ
結局は人生もただのゲームで、すべての物事は心がつくりだしているにすぎない
恐怖は結局自分の心が作り出している幻に過ぎない

出会う人みんなに謙虚でなくてはならない
もし、思いあがって、自分のほうが出会う人よりもえらいと思ったら、出会った人たちは私のうつわに彼らの知恵をそそぎこんでくれることはない
しかし、へりくだれば、彼らの知恵は自然に私のうつわに流れてくる。それは、いわば心の引力のようなものだ
すべての人が潜在的な心の師だと言うことができる
何かと衝突したり、スランプで苦しんだら、それが仕事であれ、私生活であれ、まず自分自身に問いかけてみることだ。この状況やこの人たちは、私に何を教えてくれるのだろう
人生のこの時期に、なぜこの人と出会ったのだろう
その答えを見つけたとき、君は新しい教訓を学んでいる。
そして、成功へとつづく道を一歩前進しているのだ。
同時に、君が経験している対立やさまざまな問題は、自動的に消えてしまうだろう
自分の判断をくだす前に、他人の物の見方を理解しようとしない
その結果、孤立し、自分だけの小さなカラの中に閉じこもってしまう。そのために、何世紀にもわたって戦争が起きているんだ

不幸になるのは明日でも、あさってでもいいんだ。悲しんだり、同情をよせるのも同じことだ

そこにたどりつくのがそれほどむずかしいことではない
それは自信と決意だけだ
彼らは、普通の人とはちがう方法で自分自身を見ていた。つまり、完全にプラスの自己イメージをつくりあげていた

君が考えたことはすべて現実になる
『いちばん恐れていることが起こるだろう』 と。ティーグラウンドで感じた恐怖は、たまたま考えたことだったかもしれない。しかし、君の心がその考えに支配されたのはまちがいない
潜在的な欲望の中にあるものは、現実になる
心理学者カール・ユング
幸運はしばしば奇妙な変装をしてやってくるんだ、不幸になるのは明日まで待ったはうがいい。なぜなら、変装を見やぶるのに少し時間がかかるからね

潜在意識に、正しい命令をする
障害物を無視すべきだと言っているのではない
十分に理解し、評価し、無駄なリスクを背負わないようにしなければならない
ショットを打つ前にぜったい言ってはいけないことは、『バンカーの中へボールを打つな!』 ということだ
恐怖とためらいは、必ず悲惨な結果をもたらす
『百パーセントの決意』という法則
自分が百パーセント確信しているときには、商談はいつも成功した。しかし、百パーセント以下だったときには、かならず失敗した
失敗は、人生における自然の摂理だ。一度も失敗したことがない人がいるなら、ぜひ会ってみたい
偉大な名士たちは一度ならず失敗を経験している。彼らは失敗するたびに起きあがり、また挑戦するんだ。内側にある信念にかられて
必要なだけ時間をかけなさい。
正しい選択をするよりも、まちがった選択で起こった損害を修復するほうが、よっぽど多くの時間がかかる
君の心をかけめぐるすべての考え、すべてのイメージには、存在感がある
考えやイメージは、すべて現実になる
失敗する可能性を消し去り、まちがいの余地を残さないようにする
心にえがくのは、理想的な結果だけ
祈りをささげるときは、求めているものをすでに受け取ったように祈りなさい。あなたの願いがすべてみとめられたように祈りなさい
自信をつちかい、つねに才能がかがやくよう努力する
正しい判断、慎重さ、そしてとりわけ『心の法則はぜったいにまちがわない』という信頼が、成功につながるプラスの出来事や、偶然の出会いなどとあいまって、私を現在の成功へとみちびいてくれたんだよ

失敗の克服
自分がしていることに、本当に情熱をもっていたから
失敗や障害、挫折がいくつかあっても、それは私にとってはなんということもなかった。
私はいつもそれらがほんのささいな困難で、自分の人格をためすちょっとしたテストだと考えていた。
自分が最後には成功するという自信、そしていつか目標を達成し、自分が望む人物になれるという自信をつねにもっていた
人生は不思議だ。
どんな障害があらわれようと、私たちが降参もせず、何者も私たちの決心と熱意をうぽいとれないとわかると、望むものすべてを与えてくれるんだ。長いプロポーズのあと、ついに女性が折れるようにね

『……さえあれば……』という弱い心
チャンスさえあれば、自分のビジネスをはじめるのに……
彼らはうそつきだ。他人にうそをつき、さらに悪いことには、自分自身にもうそをついている
チャンスがめぐってさても、彼らはこわくてつかむことができない。失敗するのがこわくてね

自分が何をしているのかわからないのか? 自分で失敗するように仕向けているんだぞ。しっかりしろ! 君は勝てる! それを信じるんだ
「私には、君が優勝するのが見える」

人生を支配する法則がある
最終的には自分に値する得点で終わる
そしてそれは他でもないあなた自身が自分につけた得点なのだ