2006年9月アーカイブ

上達の法則

上達の法則―効率のよい努力を科学する
上達の法則―効率のよい努力を科学する
岡本 浩一


効率のよい努力を科学する

上級者と中級者の違い
ある分野の中級者ぐらいになっていてさらに次のステップ、上級者になる為に必要な行動指針として本書は非常に役に立つと思います。

アイコニックメモリ(感覚記憶)からワーキングメモリへとそして長期記憶へと移行しそのことを習熟することに必要なことは、メタファー(言語化)と手続き動きのコーディングにある。
確かに一部の天才的な達人は別として、多くの上級者はその得意分野の説明が非常に上手で言葉での表現も分かりやすく話せる人が多いことに気付きます。

効率の良い上達する為には得た経験をできるかぎり言葉にして自分に説明する、できれば書きとめる。
その書く行為そのものが整理し、把握し、記憶する行為となる。次の機会により上級者に近づいた対応ができるようになるということになります。
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学
山田 真哉

私はもう10年も前ですが、実際にさおだけ屋さんから買い物をしたことがあったので、その高利益のからくりの一部を垣間見たことがありました。実経験があったという意味で、あまり本書から驚きを得ることはありませんでした。

それよりも、会計士という著者のもつ「数字のセンス」という考え方には非常に学ぶことが大きかったです。
会計的に見て儲かる商売、商店とはどういうものか、ただぼろ儲けする事のみを考えないで、きちんと収支のバランスを取ることで、一見価値の見出せそうにないビジネスであっても知恵の絞り方で非常に魅力的な展開ができる可能性があることを学びました。

きっと、よくなる!

きっと、よくなる!
きっと、よくなる!
本田 健


お金の奴隷解放宣言をする。

お金にコントロールされる人間からコントロールする人間になること。

人生において今、苦しい意立場にたっている人や逆境に立っている人が元気付けられる本です。
今の環境が自分のそれまでのおこないや考えがもたらしたもの、それらが結果として今の苦しい立場に追い込んでいる状況であると本書は定義づけています。
だとすれば、自分発信なのですから状況を改善するのも、また自分発信で成り立つはずです。
人生を幸せな方向に転換するターニングポイントは今この瞬間が絶好のポイントのようです。
着実な行動と勇気をもってすれば人と仕事など自分の周りを総入れ替えすることも可能で、V字回復するこもできるかとおもいます。
でも、環境が悪いのは、回りが悪いのではなく、本当に問題だったのは自分。自分の行為そのものが招いていた結果だと、本書は教えてくれました。

きっと!すべてがうまくいく

きっと!すべてがうまくいく
きっと!すべてがうまくいく
ジェームズ アレン, James Allen, 坂本 貢一

「私たちはどんなに良い結果を心に描いてもそれを手にするに値しない人間でいるかぎり悪い結果しか手に出来ない」
「その人の限界はその人が決めた境界線に他ならない」

神がかった神々しいともいえるその言葉達には、非常にシンプルに人生の秘訣が示されています。
手を抜かずに高い目標を掲げ、自身の怠惰な感情から生じる無駄を排除し不断の努力を続けることが出来た人には間違いなくその目標にたどり着くことができると筆者は語ってくれています。
おそらく筆者は既に本書を著わすときには、筆者本人の迷いや弱さから解脱して、一段高いところから物事を見ることが出来ていたのだろうと想像することが出来ます。

ユダヤ人大富豪の教え

ユダヤ人大富豪の教え
ユダヤ人大富豪の教え
本田 健

二十歳の著者が必然とも言えるめぐり合わせで出会った富豪から数週間の「修行」を受ける形で本書は進みます。
「成功する」ということと「幸せになる」ということを完全な形で説明している非常に良書でした。

ビジネスノウハウを教えたものではありませんでしたが、「成功したい」と考える人全てにあるひとつの答えを提供しています。
そこにはただお金持ちになっても無意味で、「楽しみ、幸せになる」ことで副次的にお金がついてこないとなんの意味もなさないことが記されていました。

逆に自分の不幸やアンラッキーも自分が選択したことだと示されるのは正直つらくもありましたが、「人生は考えることと、行動すること」たったこの2つの集合体でしかない、とすると、人生はそんなに難しいものではないかもしれません。